総延長約80kmの信越トレイルは6つのセクションに分けられている。2014年にセクション3と4の一部とブナの巨木探索、2015年はセクション1と2を歩いた。 10月24日(火)晴れ 松代象山地下壕見学 10時 八王子駅北口駐車場集合。圏央道から関越道・長野道を走り、松代にある戦争遺跡「松代象山地下壕」を見学して、戸狩温泉の宿に行く予定だ。
地下壕の建設に多くの人が強制的に動員されたようだが、当時の資料が残されていないため詳細は不明のようだ。
今日・明日連泊する戸狩温泉のサンヴェルデは、豊田飯山ICを下りて一般道を走ると見覚えのある風景だ。この道は2014年の信越トレイルで泊まった「かのえ旅館」へ行く時に通った道だ。
天気予報によると明日は午前中雨、午後から曇りのようだ。信越トレイルは台風21号により信越トレイルの登り口になっている峠までの道が土砂崩れが予想されるので、夕食後、明日の予定を相談して早々に床についた。 10月25日(水)雨のち曇り 飯山市内観光・小菅神社杉並木 予報通り雨が降っている。午前中は島崎藤村が「雪国の小京都」とよんだ飯山の市内見物をすることにした。ガイドマップによると20余りの寺社が点在し、仏壇屋が並ぶ通称「仏壇通り」にある展示試作館に純金極楽トイレがあるらしい。是非寄って確認しなければ!!。 展示試作館前の高橋まゆみ人形館に駐車して、純金極楽トイレを見に行った。展示試作館は仏壇など飯山の伝統工芸品が展示され、そこに純金風呂のようなトイレが展示されていると予想していたが、ドア、壁、天井に金箔が貼られ金ぴかの来館者が使えるトイレだった。金箔は仏壇製作にも使われるので、その技をトイレに観光客目当てに金箔を貼ったと思われる。
仏壇通りを駐車場に戻り、高橋まゆみ人形館に入った。粘土で顔を作り布を貼り付けた人形の素朴な表情や表現に暫らく見入ってしまった。
車で移動し、松代藩主真田信之の子が出家して禅の修行をした正受庵を見て、観光案内所で教えてもらった千曲川沿いの道の駅(花の駅 千曲川)に行った。 昼食後、平井さんの提案で、小菅神社の奥社に登る参道の杉並木を見に行くことになった。
奥社へ続く杉並木の参道を奥社まで1260mの表示を見て、軽い気持ちで石段を登り始めた。登るに従い勾配がきつくなり石段が滑り易く、石段が終わると山登りになってきた。奥社まで行くには時間が掛るので、沢に架かる壊れそうな太鼓橋で引き返すことにした。ここまで約50分かかった。
帰宅後調べると小菅神社は北信濃三大修験場の一つで隆盛を誇ったようだ。鳥居から奥社までは、標高差310mで鎖場もあるようだ。太鼓橋で引き返したのは正解だった。
国道117号線沿いにあるコンビニで昼食を調達。国道から分れ左へ、深坂峠への林道を上る。 今日歩くルートは、深坂峠から三方岳を越えてセクション6の最終地点天水山を目指し、深坂峠に戻る往復8kmのピストン登山だ。
天水山に登り深坂峠に行く私と同年輩と思われる男性2人と出会った。2人はアップダウンが多く嫌なので戻らず深坂峠に下り、車を置いた所まで林道を歩いて行くと言っていた。
下山の途中、ガイドが前後についた10数人の外国人パーティと会ったが、ここまで来るのかと驚いた。
深坂峠から下り今夜の宿 栄村の中条温泉「トマトの国」へ向かった。栄村は東日本大震災の翌日発生した長野北部地震で大きな被害を受けたことで知られている。 「トマトの国」とは珍しい名前だ。その由来はトマトの原産地ペルーで「トマト」という言葉の中に【太陽の子ども達】の意味があることから名付けられたようだ。
10月27日(金)晴れ 茅野市尖石遺跡縄文考古館〜帰宅 豊田飯山ICから上信越道、長野道、中央道を走り、茅野市にある尖石遺跡縄文考古館で国宝の土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」を見て帰宅する行程だ。
今度は中央道梓川SAで安曇野から見える常念岳などの山並みを眺めた後、諏訪に向け走った。
八ヶ岳山麓の標高1000mの場所にある尖石縄文考古館見学の目的は、国宝の土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」だ。ところが国宝の土偶は、京都国立博物館の国宝展に出品され、レプリカが展示されていた。
考古館の裏の史跡公園にある復元された縄文時代の住居見て、諏訪南ICより八王子に向かった。 信越トレイルセクション5は歩けなかったが、セクション6の天水山往復とブナの紅葉を堪能した山旅でした。皆様お疲れさまでした。 文:渋井栄蔵
撮影:澁井・亀沢・平井 |